善光寺表参道大門町ZENKOJI OMOTESANDO DAIMONCHO

 
長野 凮月堂 本店

住所 長野市大門町510
TEL 026-232-2068
営業時間 9:00~18:30
定休日 無休

信州の銘産品である杏を使った「玉だれ杏」は、柔らかい求肥で杏かんを巻いた甘酸っぱさが特徴の銘菓。この地ならではのお菓子として愛され続けています。ほかにも信州の素材を活かした品々や、季節ごとの和菓子もございます。

明治19年の創業以来、この地で店を営んでおります。和菓子は全て、店舗奥の工場で一つ一つ心を込め、手造りで作り続けております。「玉だれ杏」「杏の実」「福くるみ」ほか、和菓子とお茶は、店頭でもお召し上がりいただけます。


〔2017.12.12〕
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創業は明治19年。善光寺平の
杏を活かした銘菓「玉だれ杏」

 「凮月堂総本店」は江戸時代に江戸京橋に開業。その後、明治5年にのれん分けされた「両国若松米津凮月堂」から、さらに神戸凮月堂など6店がのれん分けされた。その中の1店、長野凮月堂は、両国若松凮月堂の親戚筋の七沢康太郎氏が明治19年に創業。その後、甥の七沢清助氏(6代目長野市長、長野信用金庫理事長を務めた)と、宮島豊治郎氏による合資会社として継続された。

大正13年頃の店頭。ウィンドウ右手には「玉だれ杏」の貼り紙がある

 この宮島豊治郎氏が、長野凮月堂独自の菓子をと研究を重ね生み出したのが、銘菓「玉だれ杏」だ。当時の善光寺平は杏の栽培が盛んで「信州の杏は善光寺の鐘の音の聞こえる地区内に限って実る」と謂れがあったほどだった。その頃は、お菓子は甘みの強いものが主流の時代。酸味のある杏は菓子には不向きと言われていたが、その酸味を活かしたのが大きな特徴となった。

善光寺門前の銘菓として知られる「玉だれ杏」

 「玉だれ杏」は、昭和26年に長野県菓子品評会で食糧庁長官賞を受賞、同年の全国菓子品評会では農林大臣賞(第1位)を獲得。また昭和40~50年代は県内各地に百貨店や大型スーパーの開業が相次ぎ、風月堂も販路を拡大。善光寺土産として買い求められていた銘菓は、現在ではインターネット等で“お取り寄せ”されるようにもなった。

昭和20年代後半の店内。右側に「玉だれ杏」の専用売場がある

 重厚な蔵づくりの店鋪は、大正13年の中央通りの拡幅にあわせて曵き家をした当事のものを活用している。店表に掲げられていた木彫の看板は、現在は店内に飾られ、その存在感を放っている。

昭和26年頃の店頭。大門町のアーケードは、瓦状のシェードを開くと陽光が取り込めた

 

店頭の看板は明治時代のジャーナリスト・福地源一郎の揮毫。現在は店内正面に掲げている

 また店頭には、大黒天と恵比須の彫像が祀られた祠が置かれている。彫像には「甚五郎利勝」の銘があり、江戸時代初期の宮大工・彫刻師の左甚五郎の作と伝えられる。祠は、昭和元年頃の善光寺本堂の屋根葺き替えに従事した京都の宮大工が、本堂と同じ桧皮ぶきで精巧に製作したもの。善光寺門前町らしさを伝える品として、銘菓を求めて訪れる観光客の目を楽しませている。

店頭の祠には左甚五郎の作と伝わる木彫像が祀られている

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