かどの大丸
住所 | 長野市大門町504 |
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TEL | 026-232-2502 |
FAX | 026-234-7763 |
営業時間 | 9:00~18:30 |
定休日 | 不定休 |
善光寺境内入口に店を構え、創業三百余年の歴史があります。表参道からは、そば打ちの職人技を見ることができ、目でも蕎麦どころ・信州の風情が楽しめます。明治初期の建物を活かした店内で、香り高い手打ちそばをご賞味ください。
善光寺門前を訪れたお客様に、香り高く旨いそばと、心地良い時間をご提供できるよう、心がけています。
- 〔2024.12.15〕
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創業は元禄十五年。
明治期の建物で味わう大丸そば
大門町善光寺交差点の西の角にある「かどの大丸」。その祖先は、善光寺如来を豊臣秀吉が善光寺に戻す際に、京都より大本願上人に随従した藤井藤右衛門と伝わる。この本家で酒造業を興したのが現在の「西之門よしのや」、二代目からの分家が「藤屋旅館」(現ザ フジヤ ゴホンジン)、そして三代目からの分家が、大丸の家系となる初代・藤屋名左衛門だ。
何代かは酒造業に関わっていたが、江戸末期の萬延元年には呉服商「(藤←○カコミ)藤井呉服店」を開業。「藤」の草書の略字が「為」に見えることから、「丸為(まるため)呉服店」とも呼ばれるようになり、弟が継承して現在の「まるため呉服店(南千歳)」となった。
現在の店舗は明治4年の建物で、1階の基礎部分、2階の梁などが、今もそのままに残る。明治時代には土産物販売や飲食店へと転換。この時に屋号を「大門町」と「丸為」から1字ずつ取り「大丸」に変え、その後は、そばを名物とする店に。大正時代には中央通りの拡幅工事に伴い、店舗を3mほど曳き家するなどして協力した。
昭和40年代の初め頃からは店頭でそばを手打ちする姿を見せるようになり、これが現在も続く大丸の名物に。2階や3階にも客席を設けるなど業務を拡大。2階の客席上に横たわる梁は、善光寺の北側に所持していた林から切り出された松の木と伝わる。全面建て替えには休業を余儀なくされる為、明治期の建物を修復しながら使用。古い建物ならではの居心地の良さも魅力となっている。