善光寺表参道大門町ZENKOJI OMOTESANDO DAIMONCHO

 
久世福商店 門前店

住所 長野市大門町79
TEL 026-219-2988
メール daimon-honten@stcousair.co.jp
URL http://www.kuzefuku.jp/
営業時間 10:00~18:00
定休日 無休

全国のおいしいもの、こだわりの食品を、数多く取り揃えたセレクトストア。日本各地の生産地に赴き惚れ込んで選んだ、調味料や菓子、加工品など、和食の魅力を再発見できる品々が揃います。店頭では随時、楽しい試食イベントを開催しています。

2014年7月6日オープンの新しいお店です。大正モダンを意識した木造店舗は、1階にお菓子・調味料、2階に日本酒・焼酎・おつまみ・食器や雑貨を取り揃えております。盛りだくさんな店内を、どうぞゆっくりご覧ください。


〔2017.12.12〕
最新のイベント情報はありません。

足袋店だった築120年の建物。
建て替られ、先人の想いを継承
[旧「石 北澤足袋店]

 2014年7月、全国の和の調味料や加工品を揃えオープンした、「久世福商店 善光寺大門本店」。建物のオーナーは、かつてここで「石(カネイシ)北澤足袋店を営んでいた北澤家。1年をかけて店舗兼住宅を建て替え、この6月、完成した。

「石 北澤足袋店、創業20周年(明治42年頃)の写真。和装の従業員の姿も見える。左には建替え前の藤家旅館も見える

 北澤家の初代は北澤豊治郎氏。兄の北澤惣助氏は後町で「石 総本店 を営んでおり、その分家として明治22年、大門町に「石 北澤足袋店を創業した。明治25年発行『長野町勉強家一覧表』には、大門町 「石 北澤豊吉(=豊治郎氏の別名か)と、上後町(現 東後町)「石 北澤惣兵衛(=惣助氏の別名か)の連名による広告が見られる。両店では、『國鏡(くにのかがみ)』という銘柄の足袋を独自製法で製造・販売していた。明治37年発行『長野繁盛記』の広告では、好評の『國鏡』に類似品が出回った為、登録商標した旨が記されている。

明治25年発行『長野町勉強家一覧表(長野県立歴史館所蔵)』より。独自製法の『國鏡』という銘柄の足袋を販売していた

 また二代目・豊治郎氏の大正~昭和初めには、仕立物、メリヤス雑貨、ショール、帽子類などを販売。洋品店へ移行していく。戦後となり三代目・馨氏の昭和30年代、自社での販売業から店舗のテナント貸しへと業務を転換。当初は蛇の目ミシン工業株式会社 長野支店が、さらに昭和40年代にはレコードやクラリオン製品等を扱う「電音」という店が営業していた。昭和53年には、甘味店「茶房 夢屋」が開業。大正浪漫風の雰囲気で、あんみつ等が味わえる店は33年間営業し、平成23年に閉店した。

大正末期~昭和初期の店頭。洋品が多く並んでいるのがわかる

 この間ずっと使用されていた建物は、初代・豊治郎氏が呉服商から購入したと伝わる。創業の明治22年から既に120年以上が経過しており、木造2階建ての建物は、店舗も北澤家が住む母屋も老朽化が進んでいた。そこで、現在の当主で四代目の北澤誠一さんが、建て替えを決意。次の百年に繋げる建物にしたいとの深い想いから、長野市内の工務店 株式会社ダイコクと、伝統構法で知られる建築家・小林一元氏に依頼した。木組みの木造建築で、大門町の景観にも配慮した店舗兼住宅を竣工。

明治時代の建物を活用した店舗部分。昭和53年から平成23年まで「茶房 夢屋」として愛された

 店舗部分には、地元企業の入店を望んでいた北澤家の想いもあり、サンクゼールによる新ブランド「久世福商店」の出店が決まった。120年の建物から一新、大門町に家族が刻んだ歴史は次代へ繋がれてゆく。

2014年7月、生まれ変わった店舗は「久世福商店 善光寺大門本店」として注目を集めている

参考資料/長野町勉強家一覧表(明治25年)、長野繁盛記(明治37年)、長野市市区改正記念 中流商店・銀行・旅館 建築構造写真帖(昭和2年)
協力/長野県立歴史館、長野市公文書館

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